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文献概要
カラーグラフ 消化器内視鏡シリーズ・36
十二指腸球後潰瘍
著者: 藤田力也12 大沢仁2 高橋正憲2
所属機関: 1昭和大学藤が丘病院 2東京大学第4内科
ページ範囲:P.934 - P.935
文献購入ページに移動球部と球後部の境界は,図①に示すように,前者はX線学的には長軸に走る襞を有し,内視鏡では空気を十分入れて伸展するとひだを認めないのに対し,後者は,X線学的にも内視鏡的にも輪状襞を認めることで区別できる.解剖学的分類によつてもいわゆる十二指腸第一部は球部と上十二指腸角部(SDAと略)からなつており,第一部と球部は同義語ではない.この部には先天的にもVariationが多いが,Schinz,Prévôt,Bockusの成書にも,球後部潰瘍部位の定義について詳しい記載はない.
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