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文献詳細

雑誌文献

臨床外科33巻7号

1978年07月発行

文献概要

特集 臓器大量切除と栄養

胃全摘後の栄養管理

著者: 榊原宜1 矢端正克1 菊池友允1 小川健治1 矢川裕一1 大橋正樹1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.967 - P.972

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はじめに
 近年,胃疾患に対する早期診断,早期治療に関心が向けられてきたが,一方,なおわれわれの前に治療を希望してくる患者の中には胃全摘を必要とするものも少なくない.そのため,消化器外科において,胃全摘術もきわめて日常的な,いつでも,どこでも,誰もが行ないうる手術手技となりつつある.手術手技の進歩によつて,胃全摘術が比較的容易に,かつ安全に行なわれ,術後長期生存例を多く経験するようになつたが,一方,この手術のため各種の機能脱落を生じ,いわゆる胃全摘後困難症といわれる一連の症状が問題になつている.すなわち,胃全摘という消化管系にとつては大きな侵襲後の管理,とくに長期生存例における栄養管理もまたきわめて重要な問題となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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