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特集 臓器大量切除と栄養
胃全摘後の栄養管理
著者: 榊原宜1 矢端正克1 菊池友允1 小川健治1 矢川裕一1 大橋正樹1
所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター
ページ範囲:P.967 - P.972
文献購入ページに移動近年,胃疾患に対する早期診断,早期治療に関心が向けられてきたが,一方,なおわれわれの前に治療を希望してくる患者の中には胃全摘を必要とするものも少なくない.そのため,消化器外科において,胃全摘術もきわめて日常的な,いつでも,どこでも,誰もが行ないうる手術手技となりつつある.手術手技の進歩によつて,胃全摘術が比較的容易に,かつ安全に行なわれ,術後長期生存例を多く経験するようになつたが,一方,この手術のため各種の機能脱落を生じ,いわゆる胃全摘後困難症といわれる一連の症状が問題になつている.すなわち,胃全摘という消化管系にとつては大きな侵襲後の管理,とくに長期生存例における栄養管理もまたきわめて重要な問題となる.
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