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臨床研究
乳腺腫瘍の血管造影所見
著者: 沢田敏1 小林昭智2 深谷徳幸2 小林聰3
所属機関: 1浜松医療センター放射線科 2関西医科大学放射線科 3天理病院放射線科
ページ範囲:P.1027 - P.1032
文献購入ページに移動近年,全身のあらゆる臓器の疾患について血管造影検査が行なわれるようになつたが,乳房を含む前胸壁の病変についての報告は少ない1,3,5-9),その理由は本症が体外から容易に触知可能なことをはじめ,乳房撮影像による確診率が高いことや,試験切除が行ないやすいためであろう.しかし,最近になつて手術前に腫瘍細胞の播種を防止する目的や,Stage IIIの腫瘍群に対する抗癌剤の動注療法が注目され,再びその適応を拡げようとしている9).
筆者らは,血管造影検査を行なつた46例の乳腺腫瘍について,その血管支配を検討し,検査方法や血管造影所見などについて若干の知見を得たので報告する.
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