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文献詳細

雑誌文献

臨床外科33巻8号

1978年08月発行

文献概要

グラフ 外科医のためのX線診断学・8

上部消化管造影—胃潰瘍

著者: 五十嵐勤1 佐藤英典1 矢吹孝志1 渡部重雄1

所属機関: 1福島医科大学第2内科

ページ範囲:P.1073 - P.1080

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 胃の下半分が挙上し,胃軸が直角胃のようになつている.そして,前庭部は変形している.しかし,辺縁そのものには,硬直像はみられないし,また陰影欠損の要素はないので,進行癌による変形ではない.では病変は何か,変形の成り立ちは?.
 二重造影像は,辺縁所見を辺縁内所見との関連において読影できる利点をもつている.図1-2の二重造影像は,充盈像と似た変形を呈している.で,図1-2と切除胃の肉眼および組織所見とを対比し,図1-2のX線所見の成り立ちを分析する.そして,その結果を図1-1にあてはめれば,充盈像の成り立ちが了解できることになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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