文献詳細
特集 老年者の手術—併存疾患の診かた・とらえ方
文献概要
はじめに
悪性腫瘍の発生率の増大により,好発層である老齢者の罹患が年々増大しているが治療法として他に信頼し得る手段のない現在,必然的に外科療法の対象もまた老齢化せざるを得ない.他方,近年の慢性呼吸不全,特に気道閉塞性障害者の増大は加齢に伴う肺機能低下と相俟つて,しばしば手術施行に際して原疾患の手術適応とは別に肺機能上の手術適応の問題を提起する.
悪性腫瘍の発生率の増大により,好発層である老齢者の罹患が年々増大しているが治療法として他に信頼し得る手段のない現在,必然的に外科療法の対象もまた老齢化せざるを得ない.他方,近年の慢性呼吸不全,特に気道閉塞性障害者の増大は加齢に伴う肺機能低下と相俟つて,しばしば手術施行に際して原疾患の手術適応とは別に肺機能上の手術適応の問題を提起する.
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