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特集 老年者の手術—併存疾患の診かた・とらえ方
複合障害がある場合—私はこんな点に注意している
著者: 山城守也1
所属機関: 1東京都養育院付属病院外科
ページ範囲:P.1123 - P.1134
文献購入ページに移動何を合併症と把えるか
老年者に特定の外科的治療を行なう場合,できるだけ全身の機能チェックを行なうが,検査成績が正常域からはずれていても,それを疾患としてとらえるかどうか難しい場合がある.
現在,生理的老化度に平行して変化する因子はかなりわかつてきている(表1)1).これらの変化が総合されて,予備的機能の低下,日常生活上の自立機能の低下という老年者の姿となつて反映されてくる.したがつて老年者の疾患といつても,肺炎などの感染症,悪性腫瘍,脳卒中などといつた比較的わかりやすいものと,腎機能低下,心肺機能低下,動脈硬化症,高血圧,耐糖能低下などといつた,老化の一分症(これを病的老化という考え方がある)と把えるべきか,疾患と把えるべきか迷わされるものもある.
老年者に特定の外科的治療を行なう場合,できるだけ全身の機能チェックを行なうが,検査成績が正常域からはずれていても,それを疾患としてとらえるかどうか難しい場合がある.
現在,生理的老化度に平行して変化する因子はかなりわかつてきている(表1)1).これらの変化が総合されて,予備的機能の低下,日常生活上の自立機能の低下という老年者の姿となつて反映されてくる.したがつて老年者の疾患といつても,肺炎などの感染症,悪性腫瘍,脳卒中などといつた比較的わかりやすいものと,腎機能低下,心肺機能低下,動脈硬化症,高血圧,耐糖能低下などといつた,老化の一分症(これを病的老化という考え方がある)と把えるべきか,疾患と把えるべきか迷わされるものもある.
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