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文献詳細

雑誌文献

臨床外科33巻8号

1978年08月発行

臨床研究

尿膜管腫瘍性病変の臨床

著者: 松末智1 柏原貞夫1 倉本信二1 前谷俊三1 田中英夫1 香川嘉宏1 青木孝文1 中村義徳1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院腹部外科

ページ範囲:P.1183 - P.1187

文献概要

はじめに
 尿膜管は発生学的にallantois由来のものか,cloaca由来の膀胱起源のものか,未だ確定的な論拠は示されていない.この尿膜管より発生した腫瘍性疾患はBeggの記載2)以来かなりの数の報告例を見るが,その臨床については,発生病理の特異なこと,診断の困難なこと,治療の問題等実地の臨床外科医にとつて興味ある疾患である.特に尿膜管より発生した悪性腫瘍は報告例も増加してきたが,治療,予後の点については満足できる状態では無い.
 本院で経験したムチン産生性腺癌1例を含む6例の尿膜管腫瘍の検討を行ない,この疾患の臨床面での特徴等につき考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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