icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科33巻9号

1978年09月発行

文献概要

臨床研究

食道裂孔ヘルニアと胃幽門部粘膜脱の合併例に関する検討

著者: 吉野肇一1

所属機関: 1Braunschweig市立病院一般外科 2現:慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.1333 - P.1338

文献購入ページに移動
はじめに
 食道裂孔ヘルニア(Hiatushernie,以下HHと略す)は胆石をはじめとする他病変との合併が多いのでその治療においてHHの修復は勿論のこと,合併する病変を正確に診断し治療することが必要である.Braunschw—eig市立病院一般外科における1970年より1974年の5年間に行なったHH手術の194例を合併疾患を中心に検討したところ,胃幽門部粘膜脱(Schleimhautprolaps ad Pylorum,以下SaPと略す)の合併が決して稀でないことが判明した.噴門と幽門との関連性はこれ迄も種々の文献が散見されるがHHとSaPの合併例については認められなかったので報告する.更に胃内視鏡検査による噴門および幽門部の精査により,両者間にある種の関連性を想定させる所見が得られたので合わせ報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら