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文献詳細

雑誌文献

臨床外科33巻9号

1978年09月発行

文献概要

臨床研究

体外循環におけるHaemaccelの使用経験

著者: 信岡亘1 横山繁樹1 小西理雄1 谷俊男1 北林正樹1 浅妻茂生1

所属機関: 1京都第一赤十字病院第2外科

ページ範囲:P.1339 - P.1344

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はじめに
 開心術に欠くことのできない人工心肺を用いる体外循環法も種々の面で進歩がみられ,その充填液に関しても輸血事情,輪血肝炎はもとより微小循環系への影響を考慮して,その組成にも各方面から検討改善が加えられてきた.その充填液の一つであるゼラチン製剤の一つとして,Haemaccelが挙げられる.即ちHaemaccelは,小牛の純粋なゼラチンから得られたpolypeptideをdiisocyanateと反応させて結合した製品で,平均分子量35,000で抗原性はなく,3.5%溶液として用いられ,他にNaCl,KCI,CaCl2が適当量混合されている.さてわれわれは,Lactated Ringer Solution(以下LRSと略す),低分子Dextran加LRS等の人工心肺用充填溶液について種々の検討を加えて報告してきたが,今回はHaemaccelについて,その基礎的実験ののち臨床的検討を行なつたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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