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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻10号

1979年10月発行

文献概要

特集 急性胆嚢炎の治療 手術のタイミング—私はこう考える

外科の立場から

著者: 佐々木英制1 近藤博1 葛西洋一1

所属機関: 1北海道大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1539 - P.1543

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はじめに
 急性胆嚢炎は常に穿孔の危険性を有し,またいつたん治癒しても再燃を起こしやすいことから,手術治療の適応疾患といえる.しかしながら,急性胆嚢炎のいかなる時期に手術を行なうかについては,緊急手術,早期手術,待期手術などの方針が種々論じられている.
 欧米では早期手術が強調されているが,わが国の現状をみると,本症の大多数はまず内科医を受診し,保存的治療が行なわれたのちに外科医の手にゆだねられる場合が多いので,早期手術の機会はむしろ少ないと考えられる.そこで著者らは,教室および関連施設で手術された急性胆嚢炎症例の実態を調査し,手術のタイミングと手術々式の選択を中心に検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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