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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻10号

1979年10月発行

臨床報告

上大静脈症候群を呈した,胸腔内甲状腺より発生したHürthle Cell Adenomaの1例

著者: 渡部幹夫1 城田裕1 柹田紀男1 鈴木章夫1 阿部博幸2 須田耕一3

所属機関: 1順天堂大学医学部胸部外科 2順天堂大学医学部循環器内科 3順天堂大学医学部病理

ページ範囲:P.1615 - P.1620

文献概要

はじめに
 上大静脈症候群は肺癌をはじめとする悪性腫瘍による上大静脈圧迫または閉塞により起こることが多く外科的治療の適応の少ない病態である1).一方,上大静脈症候群をきたしやすい良性腫瘍として胸腔内甲状腺腫の存在を指摘した報告がある2,3).今回われわれは上大静脈症候群をきたした70歳男子の上部縦隔腫瘍を手術的に摘出し上大静脈症候群を治癒せしめるとともに,病理組織学的に胸腔内異所性甲状腺由来のOncocytomaと診断された1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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