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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻11号

1979年11月発行

文献概要

特集 熱傷治療のトピックス 熱傷ショック期の治療

熱傷ショックの薬物療法

著者: 吉岡敏治1 小林久1 大橋教良1 澤田祐介1 杉本壽1 杉本侃1

所属機関: 1大阪大学医学部付属病院特殊救急部

ページ範囲:P.1665 - P.1671

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はじめに
 熱傷時の激しい体液変動や循環動態の変化をもたらす原因としてhistamineやbradykinineなどの各種kmine類,prostaglandine,MDF(Myocardial depressant factor),さらには熱傷トキシンの存在を示唆するものまで数多くの物質が提唱されている.これらに対応して種々の薬剤によるショック軽減や浮腫の抑制が試みられて来たが,その多くは現在までのところ概ね否定的である.以下現在までに数多くの実験的研究がなされ,臨床的にも一時期評価されたステロイド,抗ヒスタミン剤,ヘパリン療法,GIK療法等について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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