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特集 熱傷治療のトピックス 熱傷後の全身性変化とその治療
重要臓器の障害とその治療
著者: 石引久弥1 小林米幸1 入久巳2 山本修三3 相川直樹3
所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科 2慶応義塾大学医学部中検病理 3済生会神奈川県病院外科
ページ範囲:P.1699 - P.1705
文献購入ページに移動熱傷は熱エネルギーによる直接損傷をうけた部位の局所的な病変に限局される疾患ではなく,多くの臓器機能の相互関連性を背景にもつ,全身性疾患として把握することが,病態の理解,治療方針の決定に極めて重要である.熱傷後の病態の面から,臨床的に病期は受傷後数日間のショック期及びショック離脱期(初期),その後の感染期及び回復期(後期)の2つにわけて考えられ,熱傷を直接うけない全身諸臓器の病変もこの病期を考慮する必要がある.本来,この分野の研究にはヒト熱傷例の検討が中心になるが,動物実験成績をも加え,主要臓器における病態,臨床的意義を中心に述べる.
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