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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻11号

1979年11月発行

文献概要

臨床研究

前脛骨区画症候群12例の検討

著者: 伊藤勝朗1 生駒義人1 提嶋正1 山本文雄1 須江秀一1 中村和夫1

所属機関: 1鳥取大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1739 - P.1743

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はじめに
 前脛骨区画症候群(anterior tibial compartment syndrome)とは,前脛骨区画における内圧の異常な上昇にもとづく二次的な組織損傷ないしは,それによる一連の症候群と定義される.
 この前脛骨区画とは,下腿の前側方に位置し,脛骨,腓骨,骨間膜,前筋間中隔および筋膜によつて強固に取囲まれた閉鎖腔であり,従つてこの腔が伸展拡大する余地は殆んどない.この腔の大部分を占めるのは前脛骨筋をはじめとする下腿伸筋群で,この他に前脛骨動静脈,腓骨神経などをいれている(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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