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臨床報告
腸間膜腫瘤を思わしめた腸結核の1例
著者: 野浪一道1 内田満国1 笹原寅夫1 石原信彦2 上塚高弘2 須古修二3
所属機関: 1熊本大学医学部第1外科 2山鹿市立病院外科 3熊本済生会病院病理
ページ範囲:P.1901 - P.1906
文献購入ページに移動腸結核は現在では比較的遭遇することの少ない疾患とされているが,岡1)によると病理学的には肺結核患者の92.7%に本症は存するといわれている.一方肺に結核性病変の認められない孤立性腸結核の例も報告されている.われわれは術前の諸種の検査で腸管壁の圧排像のみの所見で,腸管壁には何ら異常所見を認めず腸間膜腫瘤を思わしめた孤立性腸結核の症例を経験したので報告する.
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