icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻2号

1979年02月発行

特集 外科とエコー

超音波診断—理論と実際

著者: 竹原靖明1

所属機関: 1関東中央病院外科

ページ範囲:P.161 - P.171

文献概要

はじめに
 近年超音波診断法は高分解能を有する電子スキャンの開発・実用化により急速に臨床の場に普及し高い評価を受けている.それは侵襲がほとんどなく,苦痛を伴わないという利点の上に画像が鮮明かつ緻密になつたこと,なんら熟練を要さないで実時間で画像が観察できるようになつたことによるものである.このような装置の急速な進歩および臨床への普及は長年この道の研究にたずさわつてきたものにとつては無上の喜びであるが,一方一抹の不安がないわけではない.それは現在,臨床診断に利用されている超音波の宿命的ともいえる性質を無視したような過度の評価や期待が見られるからである,したがつて,ここでは復習の意味から診断に用いられる 「超音波」に限定し,とくに断層法の実技・読影に必要とする事項に力点をおいて解説した.超音波画像に対する正しい認識に役立てば幸いである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら