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臨床研究
血液透析用A-V Fistula作製法の評価
著者: 蒲谷堯1 高興弼1 芳賀陽子1 芳賀駿介1 遠藤久人1 梶原哲郎1 坪井重雄1 小坂実2 月田修二3
所属機関: 1東京女子医科大学第2病院外科 2東京女子医科大学中央検査科 3南千住クリニック
ページ範囲:P.269 - P.273
文献購入ページに移動慢性血液透析患者は近年著しい増加を示し,わが国では1977年6月30日現在で患者数は21,140人との報告が人工透析研究会よりなされている.これら患者の全例になんらかのblood accessが必要とされ,1966年Brescia,Cimino1)らにより報告されたA-V fistulaが現在もなお内シャントとして,多くの患者に作製利用されている.そのシャントの良,不良は長期血液透析に大きな影響をあたえ,その作製にあたつては十分な配慮が要求される.そこで,われわれは1972年3月より1977年5月までにA-V fistulaを作製した慢性血液透析患者61例と他施設にて作製された数例のうち,現在観察可能な症例につき,心機能に与える影響,抹梢血液循環に与える影響,外見等をUCG計,指尖脈波計,サーモカメラ,血流計等を用いて検討し,A-V fistulaの作製部位,吻合法等の評価検討を試みた.
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