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臨床報告
Gardner症候群の1治験例
著者: 飛鋪修二12 斉藤英夫12 中村達12 小林武夫12 菅家透12 野本信之助12 梅園明12
所属機関: 1済生会宇都宮病院外科 2現:浜松医科大学第2外科
ページ範囲:P.275 - P.279
文献購入ページに移動1950年から1953年にGardnerは家族性大腸ポリポージス(以下FPC)の一家系に,骨腫・軟部組織腫瘤の発生を認め,ポリポージスと同様に優性遺伝することを明らかにした.1958年Smithが三徴候に対してGardner症候群の名を与えて以来,独立した疾患として認められるに至った.FPCとの異同については従来より議論の多いところであり,最近ではFPCに含める傾向が強く,多発性腫瘍素因を有する全身性疾患として注目をあびつつある.
最近われわれは,結腸多発癌を合併した大腸ポリポージス・骨腫・軟部組織腫瘤・歯牙形成異常(埋伏歯)をそなえた定型的Gardner症候群を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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