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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻2号

1979年02月発行

文献概要

臨床報告

Gardner症候群の1治験例

著者: 飛鋪修二12 斉藤英夫12 中村達12 小林武夫12 菅家透12 野本信之助12 梅園明12

所属機関: 1済生会宇都宮病院外科 2現:浜松医科大学第2外科

ページ範囲:P.275 - P.279

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はじめに
 1950年から1953年にGardnerは家族性大腸ポリポージス(以下FPC)の一家系に,骨腫・軟部組織腫瘤の発生を認め,ポリポージスと同様に優性遺伝することを明らかにした.1958年Smithが三徴候に対してGardner症候群の名を与えて以来,独立した疾患として認められるに至った.FPCとの異同については従来より議論の多いところであり,最近ではFPCに含める傾向が強く,多発性腫瘍素因を有する全身性疾患として注目をあびつつある.
 最近われわれは,結腸多発癌を合併した大腸ポリポージス・骨腫・軟部組織腫瘤・歯牙形成異常(埋伏歯)をそなえた定型的Gardner症候群を経験したので,文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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