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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻3号

1979年03月発行

文献概要

臨床報告

呼吸管理を併用し救命し得た新生児肝破裂の1例

著者: 奥川恭一朗12 伊藤喬広12 杉藤徹志12 長屋昌宏12 新実紀二12 山田昂12 幅光正12 石黒士雄12 古川博通12 鈴木裕12 津田峰行12 弥政洋太郎12

所属機関: 1名古屋大学医学部第1外科 2愛知県コロニー中央病院小児外科

ページ範囲:P.421 - P.426

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はじめに
 新生児肝破裂の治験例の報告は少ないが,新生児剖検例の1〜9%を占める決して稀な疾患ではなく,原因不明の新生児ショックあるいは出血死として剖検されるものが多いものと考えられる,治療は,Cywes1)によれば,出血性素因を治療し全身状態の改善を待つて手術したグループにおいて治療成績が良好であつたとしているが,最近私共も,呼吸障害を伴う新生児肝破裂に対し,持続陽圧呼吸法を応用した呼吸管理により術前状態を整えた後手術を行ない,術後も呼吸管理を続け救命しえたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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