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臨床報告
呼吸管理を併用し救命し得た新生児肝破裂の1例
著者: 奥川恭一朗12 伊藤喬広12 杉藤徹志12 長屋昌宏12 新実紀二12 山田昂12 幅光正12 石黒士雄12 古川博通12 鈴木裕12 津田峰行12 弥政洋太郎12
所属機関: 1名古屋大学医学部第1外科 2愛知県コロニー中央病院小児外科
ページ範囲:P.421 - P.426
文献購入ページに移動新生児肝破裂の治験例の報告は少ないが,新生児剖検例の1〜9%を占める決して稀な疾患ではなく,原因不明の新生児ショックあるいは出血死として剖検されるものが多いものと考えられる,治療は,Cywes1)によれば,出血性素因を治療し全身状態の改善を待つて手術したグループにおいて治療成績が良好であつたとしているが,最近私共も,呼吸障害を伴う新生児肝破裂に対し,持続陽圧呼吸法を応用した呼吸管理により術前状態を整えた後手術を行ない,術後も呼吸管理を続け救命しえたので報告する.
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