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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻4号

1979年04月発行

グラフ 外科医のためのX線診断学・14

注腸造影—炎症

著者: 狩谷淳1 西沢護2

所属機関: 1千葉県がんセンター 2東京都がん検診センター

ページ範囲:P.449 - P.456

文献概要

〔はじめに〕
 大腸X線検査にはさまざまな方法がある.多彩な変化を呈する大腸の炎症性疾患のX線診断には,先ずmucosal detailをうつし出すことが前提である,このためには,前処置として腸洗を行なわない前処置法と,撮影方法はone stage methodによる二重造影法の組み合わせが最もよいと考えられる.これによって大腸小区とも称すべき,いわゆるfine network patternを一つの診断基準としうるX線像がえられ,それによつて粘膜面の微細な変化をとらえうるからである.従って重複をいとわず,上述の方法を簡単に述べ,本稿の導入としたい.次に大腸の炎症といっても,実に多種多彩であつて,与えられたスペースでその全てにふれることは不能である.そこで,特に外科との関連において,特異的な大腸の炎症の代表として結核を,非特異的なものの代表として潰瘍性大腸炎とクローンをとりあげて図説し,最後にまとめを述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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