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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻4号

1979年04月発行

Emergency Care—Principles & Practice・1【新連載】

救急医療の実施にあたつて注意したいこと

著者: 川嶋望1

所属機関: 1国立長崎中央病院外科救命救急センター

ページ範囲:P.518 - P.523

文献概要

この講座のねらい
 医師国家試験に合格した時点においては,プライマリーケアーに対処する医学的知識に不足はない.しかし,医学教育が教科書や講義を中心にし,検査資料に基づく診断学が主流であつたとすれば,救急医療はもちろん,小外科的救急処置さえおぼつかない.
 救急患者の初療においては,詳細な問診・緻密な診察・検査資料の収集による診断学的構築を行なう前に,静脈確保・気道確保・心肺蘇生などの治療行為を初めなければならないことがある.しかしこのとき,医師が反射的に救急医療に対処する知識や技能をもたずに患者に接するとすれば,患者や家族を前にただ戸惑うにすぎないだろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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