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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻6号

1979年06月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい手術の適応とタイミング—注意したい疾患45

食道静脈瘤

著者: 出月康夫1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学第1外科

ページ範囲:P.797 - P.803

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■早期に恒久的な止血手術を
 食道静脈瘤破裂による大量出血は門脈圧亢進症の致命的な合併症の一つであり,また原疾患の増悪因子となるので注意が必要である.したがつて食道静脈瘤出血に対しては直ちに何らかの止血処置が必要であり,さらに出血の再発を防ぐためにできるだけ早期に恒久的な止血手術が必要である.
 しかし,外科的治療はあくまで静脈瘤出血の対症的な治療であり,原疾患の根治療法とはなりえないので,止血手術の適応,術式の選択と手術のタイミングは,原疾患の病態と臨床経過などを十分に検討した上で慎重に決定する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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