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特集 これだけは知っておきたい手術の適応とタイミング—注意したい疾患45
Blind loop症候群
著者: 小山真1 畠山勝義1
所属機関: 1新潟大学医学部第1外科
ページ範囲:P.849 - P.856
文献購入ページに移動 ■なぜ内科治療とのControversyになるか
今日,いわゆるblind loop syndrome(以下BLSと略す)に関して2つのcontroversyが存在する.
一つは臨床症状に関するもので,小腸内での異常な細菌の増殖による栄養障害のみを本症の病態とする立場と,これに対し後述するように本症の大部分を占めるsurgical BLSに多くみられる腹部症状も本症の主要症状とすべきであるとする意見がみられる.このような見解の相違が更に内科的治療法がよいか,外科的治療法かという第2のcontroversyを生ずる大きな理由となつているように思われる.
今日,いわゆるblind loop syndrome(以下BLSと略す)に関して2つのcontroversyが存在する.
一つは臨床症状に関するもので,小腸内での異常な細菌の増殖による栄養障害のみを本症の病態とする立場と,これに対し後述するように本症の大部分を占めるsurgical BLSに多くみられる腹部症状も本症の主要症状とすべきであるとする意見がみられる.このような見解の相違が更に内科的治療法がよいか,外科的治療法かという第2のcontroversyを生ずる大きな理由となつているように思われる.
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