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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻6号

1979年06月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい手術の適応とタイミング—注意したい疾患45

肝血管腫

著者: 葛西洋一1

所属機関: 1北海道大学医学部第1外科

ページ範囲:P.897 - P.901

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■なぜ内科治療とのControversyになるか
 肝血管腫は肝の良性腫瘍のなかでは,もつとも一般的にみられる中胚葉起源の腫瘍であるが,組織学的構造の差異によつて,今日では,海綿状血管腫cavernous hemangioma,血管内皮腫he—mangioentlotheliomaおよび毛細管性血管腫ca—pillary hemangiomaなどに分類5)される.肝にもつともふつうにみられるのは海綿状血管腫であるが,新生児,乳児では血管内皮腫が多いのが特長である.
 本症は元来が良性疾患であり,また放射線に感受性がたかく,切除不能な肝血管腫も放射線療法によつて1/6に縮小させることができるというRay8)の報告以来,外科的治療に疑問をもたれる面もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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