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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻6号

1979年06月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい手術の適応とタイミング—注意したい疾患45

急性胆嚢炎

著者: 中山文夫1

所属機関: 1九州大学医学部第1外科

ページ範囲:P.909 - P.911

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■なぜ内科治療とのControversyになるか
 急性胆嚢炎は,胆石症に起因するものが殆んどを占め,胆嚢頸部ないしは胆嚢管に結石が嵌頓すれば,胆汁うつ滞,胆嚢内圧の亢進により,胆嚢壁の血流は障害され,胆汁中の胆汁酸,レシチンの分解産物であるリゾレシチン等の刺激により,最初は化学性炎症をきたし次いで,細菌感染が加わって,発症する.85パーセントの例で胆石は自然に移動し病状は寛解するのが普通である.しかしながら,次第に進行すれば,次の合併症を起こす(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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