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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻6号

1979年06月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい手術の適応とタイミング—注意したい疾患45

結節性甲状腺腫

著者: 伊藤國彦1

所属機関: 1伊藤病院外科

ページ範囲:P.945 - P.948

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■なぜ内科治療とのControversyになるか
 結節性甲状腺腫はとかく用語的に混乱がある.本来はびまん性甲状腺腫に対する甲状腺腫の所見の名称である.すなわち甲状腺の腫瘍性の疾患を総称したものと考えるべきである.さて内科治療とのcontroversyになる結節性甲状腺腫瘍は当然良性疾患である.ところが甲状腺の腫瘍性疾患ではしばしば術前診断が手術時診断や組織診断と相違するので,結節性甲状腺腫を呈する疾患全般にわたつてみることが必要である.
 甲状腺の腫瘍性疾患を分類すると表1のようになる.この中で腺腫様甲状腺腫は真の腫瘍ではなくて過形成であるが,腫瘍との鑑別は困難である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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