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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻6号

1979年06月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい手術の適応とタイミング—注意したい疾患45

気管支拡張症

著者: 早田義博1 船津秀夫1

所属機関: 1東京医科大学外科

ページ範囲:P.1023 - P.1026

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■なぜ内科治療とのControversyになるか
 気管支拡張症は果して保存的療法でよいか
 われわれの教室に入院する気管支拡張症は年々減小しつつある.同時に手術例も最近では年に数例経験するにすぎない.数年前日本胸部外科学会が福島で開かれた時,気管支拡張症の手術適応が取り上げられた.その時,内科医の意見として気管支拡張症は外科療法の対象となる例はない.内科療法で症状の改善がみられるので,その施設では外科には全くまわさないという討論があつた.しかしわれわれ胸部外科医としてはそれでは納得ができない.気管支拡張症といえども病巣の拡がり,形態,症状に種々な程度のものがあり,患者側にとつては保存的療法のみでは満足することのできないこともある.よつてわれわれ胸部外科医としては従来の気管支拡張症は外科療法が主体であるという考えはすてたが,やはり一部には外科療法の適応もあるという結論を下した.また私たちも現在その考えはもつている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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