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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻7号

1979年07月発行

特集 Crohn病とその辺縁疾患

経過からみた治療の選択

内科の立場から

著者: 井上幹夫1

所属機関: 1福岡大学医学部健康管理学

ページ範囲:P.1111 - P.1115

文献概要

はじめに
 クローン病の内科的治療法には特効的なものはなく,その効果は必ずしも良好ではない.また症例の多くは経過中に手術が必要となる.しかし病変部の切除を行なつても症例の約50%は5年以内に再発を来すことが知られており,また早期に手術を行なつても再発率の低下にはならないことなどから,クローン病の治療においては,外科手術を要する合併症(狭窄,出血,膿瘍形成,瘻孔形成など)がある場合を除いては内科的療法を行なうのが原則とされている.内科的療法の目的は活動性病変の軽快や進行の抑制,合併した感染や過敏反応の抑制,栄養状態の改善,精神状態の安定,症状の軽減などであるが,治療の内容は病変の活動性,栄養状態などによつて異なる.
 以下現在行なわれているクローン病の内科的治療法と効果を述べたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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