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特集 Crohn病とその辺縁疾患 経過からみた治療の選択
外科の立場から
著者: 村上哲之1 久保園善堂1 渡部修一1 大久保英宇1 今充2 大内清太1
所属機関: 1弘前大学医学部第2外科 2弘前大学教育学部
ページ範囲:P.1127 - P.1133
文献購入ページに移動Crohn病は1932年Crohnら1)によつてregio—nal ileitisとして報告されて以来注目され,以後Crohn病の概念は諸家の知見の集積とあいまつて修正や補充が加えられてきている.現在では口から肛門管にいたる腸管のいかなる部位にも発症する1つのentityとして認められている.
欧米においてはCrohn病の発生頻度が高く,良性疾患にもかかわらず合併症は多岐にわたつて発生し,治療は困難で,しかも外科的に病巣を切除しても術後再発が多く,多方面にわたつて検討がなされている.しかしながら病因は不明で,確固たる治療方針が確立されていないのが現状といえよう.
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