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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻8号

1979年08月発行

カラーグラフ 内視鏡的色素シリーズ・6

小腸色素内視鏡検査の応用

著者: 平塚秀雄1 後町浩二1 飯塚邦雄1 大坂渥巳1 橋爪洋平1 長谷川充輝1

所属機関: 1平塚胃腸病院

ページ範囲:P.1190 - P.1191

文献概要

 小腸は経口的に摂取された物質の吸収の場である.吸収能を効率よく営むために特有な分化がみられるのもこのためである.すなわち,小腸内腔には輪状ひだのケルクリング皺襞が発達し,その表面には,無数の絨毛さらには微絨毛単位となり,小腸をたんに円筒と考えた場合には,吸収面積は実に600倍という級数的な拡がりをもつているという.このような背景にたつて内視鏡的に形態と機能を論ずる場合には,少なくとも絨毛レベルでの内視鏡的観察を必要とする.
 そこでわれわれは拡大小腸ファイバースコープ(FIS—ML)を開発し,図①に示すような拡大観察法を考案した.これは実体顕微鏡下の低倍率観察法にヒントを得て,点滴水流中,斜行照明観察がその特長である.絨毛は10〜30倍に,しかも通常観察での"ねた状態"の絨毛は"生き生き"と明瞭にダイナミックに描出できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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