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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻8号

1979年08月発行

特集 術中・術後の出血

臓器切除と出血

直腸

著者: 安富正幸1 福原毅1

所属機関: 1近畿大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1233 - P.1239

文献概要

はじめに
 直腸はせまい骨盤腔にあり,前面は泌尿生殖器に接しているばかりでなく後方に隣接する仙骨前面から側方にかけては著明な静脈叢が発達している.したがつて直腸の手術では,手術操作が難かしいばかりでなく,視野の展開が不十分になりやすく,周囲臓器の副損傷や大出血をおこすことがある.
 直腸手術の対象となる疾患は悪性腫瘍,良性腫瘍,炎症性疾患,先天異常,そのほか後天的直腸狭窄,直腸脱など多数の疾患がある.なかでも直腸癌手術は日常遭遇する機会が多く1),手術侵襲も大きく,大出血をきたしやすい手術である.本稿では主として直腸癌に対してわれわれが行なつている手術を中心に,術中,術後の出血とその対策についてのべる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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