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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻8号

1979年08月発行

Emergency Care—Principles & Practice・4

救急医療に必要な基本的技能と知識—その3 初期循環器管理

著者: 川嶋望1 馬場尚道1 伊藤新一郎1 和尾和彦1 前田滋1

所属機関: 1国立長崎中央病院救命救急センター

ページ範囲:P.1289 - P.1296

文献概要

5.初期循環器管理
 静脈ルートを確保し,輸液・輸血・補助薬剤療法を正しく行なつて,循環器機能を正常に保持するよう努める.
 初期循環器管理を行なうには,体循環・肺循環の病態生理,各種ショック,体液バランスの保持機構,救急治療薬剤の薬理学に関する知識を必要とする.これらの知識を総合した上で,救急患者に対する輸液・輸血の要否を判断し,必要な補充成分を選び出し,時間あたりの補正量を定め,場合によつては補助薬剤を用いて,循環器機能の正常化に努める能力があれば,緊急時の初期循環器管理は果し得るであろう.それ以後の処置は,初期呼吸管理・初期循環器管理・初期緊急検査を行ないながら,上司や専門科医師にコンサルテーションを求めても,間に合うものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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