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文献詳細

雑誌文献

臨床外科34巻8号

1979年08月発行

臨床研究

Limulus testからみた急性腹症の臨床経過について

著者: 高場利博1 高尾資朗1 帆刈睦男1 神谷憲太郎1 藤原道夫1 石井淳一1

所属機関: 1昭和大学医学部外科

ページ範囲:P.1297 - P.1302

文献概要

はじめに
 Endotoxin血症あるいはそれに伴うショックはグラム陰性菌によつて惹起されるが,近年種々の抗生剤の多用による耐性菌の増加,菌交代現象の出現,免疫抑制剤の使用などから発生の機会が多く,その予後が不良なことから注目をあびている1).外科領域においても高齢者,全身状態不良症例に対する手術適応の拡大などにより,術後あるいは術前からEndotoxin(以下ETと略す)血症のみられるものがある.血中ETの検出も最近Limulus test(以下LTと略す)が導入され,試薬も市販され臨床応用されるに至つている.われわれは最近2年間に経験した急性腹症96例に対して本法による血中ETを測定し,34例にET血症を証明することができた.この血中ET陽性例と陰性例では術後経過,臨床所見に差がみられたので,血中ETの消長とその臨床経過を検討してみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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