文献詳細
文献概要
特集 手術と抗生物質 手術と抗生物質の処方
消化管手術
著者: 加藤繁次1
所属機関: 1東京歯科大学外科
ページ範囲:P.1355 - P.1361
文献購入ページに移動はじめに
消化器は常在菌叢の最も多い部位である,それ故消化管を開くことの多い消化器外科の手術においては,穿孔,非穿孔にかかわらず腹腔,創面の汚染があり,そのために術後合併症の発生率も高くなる.
さて感染発症は大別して微生物,これに対する宿主の抵抗性と,投与された抗生物質の有効度によつて拡大あるいは消褪が起こるので,これについて考えながら消化器外科の抗生物質の投与法を述べたいと思う.
消化器は常在菌叢の最も多い部位である,それ故消化管を開くことの多い消化器外科の手術においては,穿孔,非穿孔にかかわらず腹腔,創面の汚染があり,そのために術後合併症の発生率も高くなる.
さて感染発症は大別して微生物,これに対する宿主の抵抗性と,投与された抗生物質の有効度によつて拡大あるいは消褪が起こるので,これについて考えながら消化器外科の抗生物質の投与法を述べたいと思う.
掲載誌情報