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特集 手術と抗生物質 手術と抗生物質の処方
嫌気性菌感染症
著者: 岩井重富1
所属機関: 1日本大学医学部第3外科
ページ範囲:P.1401 - P.1407
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外科手術の進歩に伴い,手術適応が拡大し,術後感染症もより一層複雑になつてきている.ここ10年,グラム陰性桿菌感染症がその主位を占め,近年ではPseudomonas,Klebsiella,Proteus,Enterobacter,Serratiaなど従来弱毒菌とされてきたもの,またBacteroidesなどの嫌気性菌による重症感染が増加しており,術後感染症の軽重を問わず,菌交代症や菌血症,敗血症,Endotoxin shockそしてDICへと進展する可能性をもつている.
嫌気性菌感染症についても,他の感染症と同様にhost-parasite relationshipを考慮したうえで,感染部位や臓器の早期確認につとめ,原因菌の推定同定,薬剤感受性成績および臓器移行性に応じた適切な化学療法を行なう必要がある.
外科手術の進歩に伴い,手術適応が拡大し,術後感染症もより一層複雑になつてきている.ここ10年,グラム陰性桿菌感染症がその主位を占め,近年ではPseudomonas,Klebsiella,Proteus,Enterobacter,Serratiaなど従来弱毒菌とされてきたもの,またBacteroidesなどの嫌気性菌による重症感染が増加しており,術後感染症の軽重を問わず,菌交代症や菌血症,敗血症,Endotoxin shockそしてDICへと進展する可能性をもつている.
嫌気性菌感染症についても,他の感染症と同様にhost-parasite relationshipを考慮したうえで,感染部位や臓器の早期確認につとめ,原因菌の推定同定,薬剤感受性成績および臓器移行性に応じた適切な化学療法を行なう必要がある.
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