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特集 手術と抗生物質
特殊状態と抗生物質の選び方
著者: 中山一誠12
所属機関: 1日本大学医学部第3外科 2ジョージワシントン大学医学部
ページ範囲:P.1409 - P.1416
文献購入ページに移動はじめに
特殊状態下における抗生物質の選び方は,いずれの状態下にせよ,原疾患,起炎菌の種類,宿主側の因子等により非常に難しい.
一度,感染が生じたならば,原病巣の除去,感染源の遮断,滲出液や膿汁等の誘導や排出,尿流障害の除去を行ない,さらに強力な化学療法を施行することが必要であるが,原疾患の重症度,病巣臓器,菌種,あるいは宿主の病態生理,とくに肝・腎機能,血液検査異常,免疫能やsteroid hormoneの使用量等により化学療法剤の選択,使用方法,使用間隔,使用量等を考慮しなければならない.以下各種状態下について記述する.
特殊状態下における抗生物質の選び方は,いずれの状態下にせよ,原疾患,起炎菌の種類,宿主側の因子等により非常に難しい.
一度,感染が生じたならば,原病巣の除去,感染源の遮断,滲出液や膿汁等の誘導や排出,尿流障害の除去を行ない,さらに強力な化学療法を施行することが必要であるが,原疾患の重症度,病巣臓器,菌種,あるいは宿主の病態生理,とくに肝・腎機能,血液検査異常,免疫能やsteroid hormoneの使用量等により化学療法剤の選択,使用方法,使用間隔,使用量等を考慮しなければならない.以下各種状態下について記述する.
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