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特集 手術と抗生物質
多剤併用療法と問題点
著者: 石引久弥1 山田好則1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科
ページ範囲:P.1417 - P.1422
文献購入ページに移動はじめに
2剤以上の抗菌剤を併用して感染症を治療する方法は,化学療法の臨床導入以来種々試みられてきている.PCGとSMの一般感染症に対する効果が臨床的に受け入れられ,更に結核における併用療法の評価が本邦で明確にされた背景もあり,現在では併用に対する十分な理論づけや臨床評価なしに,比較的安易に実施されていると考えられる.本稿では今までに検討報告されてきた併用療法の理論を紹介し,その臨床適応,問題点にもふれることにする.
2剤以上の抗菌剤を併用して感染症を治療する方法は,化学療法の臨床導入以来種々試みられてきている.PCGとSMの一般感染症に対する効果が臨床的に受け入れられ,更に結核における併用療法の評価が本邦で明確にされた背景もあり,現在では併用に対する十分な理論づけや臨床評価なしに,比較的安易に実施されていると考えられる.本稿では今までに検討報告されてきた併用療法の理論を紹介し,その臨床適応,問題点にもふれることにする.
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