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臨床研究
Endotoxinの変動からみた術後経過について—とくに循環動態の変化を中心にして
著者: 高場利博1 帆刈睦男1 高尾資朗1 松田賢1 前田洋1 神谷憲太郎1 藤原道夫1 石井淳一1
所属機関: 1昭和大学医学部外科
ページ範囲:P.1465 - P.1469
文献購入ページに移動かつて細菌性ショック,敗血症性ショックといわれていた症候群はエンドトキシン検出法の発達からエンドトキシンショックである場合が多いことがわかるようになり,これは同じショック症候群の中でも他の出血性ショック,心原性ショックとは異なる血行動態を示す例のあることが知られていた1-5).
Limulus-Testの普及と相まつて臨床におけるエンドトキシン血症の診断は可能となり,重症感染症における血中エンドトキシン(以下ETと略す)の存在の有無はその後の経過に多大な影響をおよぼし,血中ETの消長は予後を左右する大きな因子であることがわかつてきた.われわれは急性腹症症例を対象としてLimulus Testを行なつてその消長と予後について報告したが6),その後症例を加え,特にETの消長と血行動態との関連について検討した.
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