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文献詳細

雑誌文献

臨床外科35巻1号

1980年01月発行

文献概要

特集 遺残胆石

直接溶解剤の効果

著者: 中山文夫1 伊藤英明1

所属機関: 1九州大学医学部第1外科

ページ範囲:P.43 - P.47

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はじめに
 胆石症手術は近年各種術前・術中診断法の進歩とその励行と相俟つて次第に安全なものとなつたが,なお遺残結石の発生をみることは外科医として甚だ遺憾である.遺残結石の頻度は報告によりかなりの相違が見られるが,現在までの最大の症例数に基づいたGlenn等1)の報告によれば,胆石症手術症例16,700例中遺残結石の頻度は1.1パーセントであり総胆管切開例4,087例における遺残結石の頻度は4.3パーセントであつた.多少の差はあるにせよ大体この辺に落着くものと思われるが,わが国においては胆汁色素系石の頻度が高いため遺残結石の頻度も幾分高いようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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