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文献詳細

雑誌文献

臨床外科35巻1号

1980年01月発行

文献概要

臨床報告

稀有な走行を示したいわゆる右副肝管の1例

著者: 加古健1 舟橋啓臣1 藤田治樹2 黒柳弥寿雄1

所属機関: 1国立療養所東名古屋病院外科 2国立療養所東名古屋病院放射線科

ページ範囲:P.105 - P.108

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はじめに
 胆石症手術に際して,胆管系の走向を十分に把握し,術前にその位置異常や奇型の有無を熟知しておくことは非常に重要なことである.Eisendrath1)によれば,総胆管を損傷した51例の報告から,その原因の多くは胆管系の走行異常の為であつた.
 またHayes等2)は人体解剖学書の中でも,肝外胆管に関する記載に最も誤りが多いと述べている.胆道系の走行異常は,胆嚢動脈の異型,奇型に比較すれば割に少ないものとされているが3),それ故に,なおさら胆道系の走行異常を念頭において手術に当るべきものと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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