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臨床報告
術前に診断し得た遊走脾茎捻転の1治験例
著者: 横山勲1 水渡哲史1 横山茂樹1 堀米寛1 東条慧1 新井健之1 山田良成1 斉藤敏明1
所属機関: 1川崎市立川崎病院外科
ページ範囲:P.119 - P.122
文献購入ページに移動遊走脾は稀な疾患であり,文献で調べる限り本邦では自験例を含めて33例である.その症状は殆んど無症状に経過するものから,脾茎捻転を伴つて激烈な疼痛を発してショック状態に陥る場合まで種々である.従つて術前に診断することは難しい.われわれは幸いにも超音波検査,CTスキャン,血管造影等の検査を緊急に施行することができ,術前に診断を得,救命し得たので報告する.
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