icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科35巻10号

1980年10月発行

文献概要

特集 胆道ドレナージに伴うトラブル

内視鏡的乳頭括約筋切開術(endoscopic sphincteropapillotomy)のトラブルと対策

著者: 相馬智1 小野美貴子1 藤田力也2

所属機関: 1杏林大学医学部第1外科 2昭和大付属藤が丘病院内科

ページ範囲:P.1401 - P.1407

文献購入ページに移動
はじめに
 内視鏡的乳頭括約筋切開術endoscopic sphincteropapillotomy(EST)は,内視鏡直視下に乳頭を切開する方法であり,1973年に臨床応用1-3)がはじめて可能となつた.以来既に全世界で10,000例をこえる臨床例があると考えられる.最初遺残胆道結石に対する非手術的方法として出発した本法も,その後適応が拡大され,papillary stenosisやmalignancyに対するpalliation4)にまで行なわれるようになつた.これらの適応に対しては外科側からの批判や疑問がおこるようになつた.更には症例数の増加にともない,合併症もふえるようになつた.本稿では適応と意義についての考えをのべ,合併症とその対策について論ずることにする.方法については前著を参照されたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?