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文献詳細

雑誌文献

臨床外科35巻10号

1980年10月発行

文献概要

PTCD—私たちの工夫

PTCD施行時の安全対策—2方向式X線テレビを利用したPTCDを中心に

著者: 永川宅和1 滝邦知1 小西一朗1 宮崎逸夫1

所属機関: 1金沢大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1419 - P.1423

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はじめに
 PTCDは,非観血的で,しかも侵襲の少ない優れた胆汁誘導法であるが,その適応や管理をあやまると思わぬ合併症を招いたり,良好な減黄効果が得られず,他の誘導法ならば救い得たかも知れないような症例を失うことになる.また,PTCDの手技・方法についても施設による違いがかなりみられ,多くの努力や工夫がなされているにかかわらず,その安全性,確実性の点で未だ完全なものとはいえない.
 私どもの教室では,過去8年間に400例余りのPTCと200例近くの症例にPTCDを経験してきたが,とくにPTCD施行後の合併症は軽いものを含めると少なからずみられ,その原因として刺入に際しての技術的なミスや管理上のミスが目立つた1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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