文献詳細
特集 私の縫合材料と縫合法
私の縫合材料と縫合法—私はこうしている
文献概要
縫合材料
血管縫合に用いる縫合材料としては,約25年前までは,弾亀丸針に絹糸を通したものが用いられ,針穴からの出血に難渋した.約20年前から針付絹糸(atraumatic needle)が用いられるようになり,針穴からの出血は少なくなつたが,体内における絹糸の張力の減弱により晩期縫合不全が続出した.しかし,1958年に血管吻合器(井口)が開発され1),また,約15年前にNylon縫合糸が登場し,さらに最近では,Polyester縫合糸,Polypropylene縫合糸などの強靱で抗血栓性の高い縫合糸が開発されて,ほぼ安定した縫合がおこなえるようになつた.
血管縫合に用いる縫合材料としては,約25年前までは,弾亀丸針に絹糸を通したものが用いられ,針穴からの出血に難渋した.約20年前から針付絹糸(atraumatic needle)が用いられるようになり,針穴からの出血は少なくなつたが,体内における絹糸の張力の減弱により晩期縫合不全が続出した.しかし,1958年に血管吻合器(井口)が開発され1),また,約15年前にNylon縫合糸が登場し,さらに最近では,Polyester縫合糸,Polypropylene縫合糸などの強靱で抗血栓性の高い縫合糸が開発されて,ほぼ安定した縫合がおこなえるようになつた.
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