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文献詳細

雑誌文献

臨床外科35巻11号

1980年11月発行

特集 私の縫合材料と縫合法

私の縫合材料と縫合法—私はこうしている

血管

著者: 草場昭1

所属機関: 1九州大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1551 - P.1556

文献概要

縫合材料
 血管縫合に用いる縫合材料としては,約25年前までは,弾亀丸針に絹糸を通したものが用いられ,針穴からの出血に難渋した.約20年前から針付絹糸(atraumatic needle)が用いられるようになり,針穴からの出血は少なくなつたが,体内における絹糸の張力の減弱により晩期縫合不全が続出した.しかし,1958年に血管吻合器(井口)が開発され1),また,約15年前にNylon縫合糸が登場し,さらに最近では,Polyester縫合糸,Polypropylene縫合糸などの強靱で抗血栓性の高い縫合糸が開発されて,ほぼ安定した縫合がおこなえるようになつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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