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臨床研究
食道84憩室の形態分類に関する研究
著者: 熊本吉一1 城島標雄1 富田康彦1 天野富薫1 後藤久1 小泉博義1 五島英迪1 金正出2 有田英二3 青木誠孝4 金井武彦4
所属機関: 1横浜市立大学医学部第1外科 2神奈川県立成人病センター外科 3横浜南共済病院外科 4神奈川県予防医学協会中央診療所
ページ範囲:P.1741 - P.1747
文献購入ページに移動食道憩室は特殊な場合を除き,自覚症状も少なく,合併病変もまれであり,また消化管のレントゲン検査の際,偶然に発見されることが多い.本症の発生部位は欧米では咽頭食道に多いとされるが,本邦集計例ではむしろ中部下部食道に発生する場合が多いとされている.またその型分類,成因に関しても未解決の問題を残している.そこで筆者らは84憩室を対象に食道造影,食道内視鏡検査という食道憩室の静的観察に,さらに食道シネ造影をポラロイドカメラを用いて分析をおこなう新しい方法で動的観察を加え,若干の知見を得たのでその成績を報告する.
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