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臨床研究
Im領域食道癌の血管造影
著者: 古寺研一1 湯浅祐二1 平松京一1 安藤暢敏2 掛川暉夫3
所属機関: 1慶応義塾大学医学部放射線診断部 2慶応義塾大学医学部外科 3久留米大学医学部第1外科
ページ範囲:P.1761 - P.1767
文献購入ページに移動現在一般に行なわれている食道の検査法である食道造影や内視鏡検査などは,あくまでも食道の内腔の変化を診断する手段であり,食道癌の外側方向への進展の程度(深達度)は,食道内腔の変化から間接的に推測しているにすぎない.しかし,食道癌の深達度を正確に診断することは,治療方針の決定や予後の推定のために非常に重要であり,食道癌の外側方向への進展を直接所見としてとらえるための1方法として血管造影が行なわれるようになつてきている.われわれは,1974年6月から1980年5月までの6年間に血管造影を施行し,手術などによつて深達度の確認されたIm領域食道癌68例について,血管造影所見と深達度の相関について検討を加えたので報告する.
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