icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科35巻2号

1980年02月発行

今日の問題

「エホバの証人」信者の麻酔とその対策

著者: 花岡一雄1 諏訪邦夫1 山村秀夫1

所属機関: 1東京大学医学部麻酔学教室

ページ範囲:P.215 - P.217

文献概要

はじめに
 「エホバの証人」信者は,約30か国にわたり,200万以上が存在し,現在わが国でも数万人の信者がいると言われている.血を含んだ肉などを食することを認めていないこの宗教は,医学上でもその適応にかかわらず,血液やアルブミンどの血液製剤を一切拒否している.しかし,生理食塩水,代用血漿剤,ハルトマン液,ブドウ糖液,デキストラン液などの輸液剤の使用は認められている.
 「エホバの証人」信者にとつては,生命は一時の流れであり,神の教えを守り抜くことが天国での生活を楽しめるという考えから輸血を受けることは,まさに重大な危機であるといえる1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら