文献詳細
臨床報告
文献概要
はじめに
外傷後の遅発性脾破裂の本邦報告例は本例を入れて24例を数えるのみで1-3)欧米におけると同様に4,5)非常に珍しいが,一旦本症と診断されれば緊急手術を要することはいうまでもなく6),腹部外傷直後から本症を念頭におき積極的な検索が必要とされている4,5).多くの場合には受傷から破裂までの期間は長くても100日程度であるが,今回われわれは受傷後4年4ヵ月という長期間の後にほぼ自然に破裂した特に珍しい症例を経験したので報告する.
外傷後の遅発性脾破裂の本邦報告例は本例を入れて24例を数えるのみで1-3)欧米におけると同様に4,5)非常に珍しいが,一旦本症と診断されれば緊急手術を要することはいうまでもなく6),腹部外傷直後から本症を念頭におき積極的な検索が必要とされている4,5).多くの場合には受傷から破裂までの期間は長くても100日程度であるが,今回われわれは受傷後4年4ヵ月という長期間の後にほぼ自然に破裂した特に珍しい症例を経験したので報告する.
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