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文献詳細

雑誌文献

臨床外科35巻3号

1980年03月発行

文献概要

カラーグラフ 術後内視鏡・1

残胃

著者: 相馬智1

所属機関: 1杏林大学医学部第1外科

ページ範囲:P.290 - P.291

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 残胃といつても種々であるが,本項では一般に最も多く行われている幽門側部分切除あるいは亜全摘後の残胃についてのべる.吻合に関しては通常の方法,すなわち切除線の小彎側を縫縮して,大彎側で吻合を行うGastrojejunostomia oralis inferiorについてのべる.
 残胃の観察にあたつては非切除胃と解剖学的にもかなり趣きを異にすること,一番多くみられる疾患や部位を頭に入れて検査の順序を計画しておくと要領よく手ばやい検査が可解である.次のごとく区分して考えておくと便利である.
 1)残胃にとり残された病変,あるいは残胃に新しく発生した病変
 2)縫合線上の病変
 3)吻合口周辺の病変
 4)十二指腸あるいは小腸側の病変

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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