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文献詳細

雑誌文献

臨床外科35巻3号

1980年03月発行

文献概要

特集 血管カテーテルの治療への応用

Percutaneous Transluminal Angioplasty

著者: 久直史1 平松京一1

所属機関: 1慶応義塾大学放射線診断部

ページ範囲:P.387 - P.392

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はじめに
 Percutaneous Transluminal Angiopla—sty (PTA)は,1964年にDotterらによつて発表されたのが最初である.Dotterらの方法は,狭窄した動脈に対してまずガイド用の細いカテーテルを通過させ,その上からco-axial methodを用いてより太いカテーテルを挿入する事によつて狭窄部位を拡げようとするものであつたが,1974年になつて,ZürichのGrüntzigにより,新しいballoon dilatation catheterによるreca—nalizationが行なわれるようになつて以来,ことに大きな注目を集めるようになつてきている.この方法は,Dotterらの最初の方法に比べ合併症を起こす危険性が少なく,優れた臨床効果が得られるとあつて,ここ数年,症例数も急激に増加しつつある.われわれも最近,2例の腎動脈狭窄に対してPTAを施行し非常に良い結果が得られたので合わせて報告したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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